繊細すぎる. 箸より軽い茶碗を作る hirado egg shell in Sasebo Nagasaki
みかわち焼のエッグシェル
みかわち焼(平戸焼)という陶磁器の産地である、長崎県佐世保市三川内本町へ行ってきました。その中の一つの窯元、「五光窯」さんで出会った、卵殻手(エッグシェル)という作品に衝撃を受けました。なんといっても、薄い。反対側の光が透けるのです!!
卵殻手は、卵の殻の様に薄い磁器
江戸時代から平戸藩三川内皿山でのみ作られ、「箸より軽い茶碗を作れ」という藩の命令が、この卵殻手の技術を生み出したキッカケとか。ヨーロッパに輸出され、とても人気があったようです。
しかし、その技術は、戦争の影響で輸出が減り、一旦途絶えてしまいました。
そして、2006年、こちらの五光窯さんの手で、よみがえったのです。
この技法を復活させたのは、藤本岳英さん(五光窯の窯主さん)。
秘密にされていた製作方法の解明と、薄く作り上げる高度な技術の賜物です!!
卵殻手には3つの定義があるそうです。
1.網代陶石を使用する。
2.手作りで成型する。
3.起こし焼きで焼成する
サラッと、定義3つですが、相当な努力と時間と気持ちで取り組まれたのでしょうね。
そして、作品の加飾は、伝統工芸士 藤本江里子さん。とても繊細な絵付けです。工房にある作品は、かわいらしい絵が施された器もありました。
手に取ることが憚られるほどの繊細さ。一度は、コーヒーを頂いてみたい。
明日から、関東で個展が開催されているそう。ぜひ、行ってみたい!!
光彩のうつわ展
2018/1/26~1/31
渋谷ヒカリエ8F(入場無料)
11:00-20:00
みかわち焼の窯元の集まる場所
卵殻手の技法の他にも、すばらしい職人の技がありました。
透かし彫り。くりぬいて、文様を施す技術。これもまた繊細です。
手捻り。動物の躍動感や、植物の生命力が伝わってきます。
菊花飾細工。一枚一枚、菊の花びらを切り出し、紡いでいく技術です。
唐子。みかわち焼を代表する絵柄。楽しそうに遊ぶ子供たち。繁栄の象徴。
その他にも、特有の技があるそうです。
ひとつひとつ窯元を訪ねてお話を伺ってみたいですね。また、三川内焼伝統産業会館(三川内美術館)では、貴重な作品の展示と、絵付けや透かし彫り体験(有料)もできます。
三川内へのアクセス
<バス>佐世保駅から西肥バス伊万里方面行きで35分。三川内支所前下車すぐ
<車>西九州自動車道三川内ICより5分
<車>西九州自動車道三川内ICより5分